ブログ ぱりてきさすのトレード日記: 雑記

2010年06月29日

晴耕雨読

相場は雨。中国農業銀行のIPOって完全前金でBB4兆円の申し込みが来ているらしいんで換金売りから中国が弱いのはわかるんだけども、それにしても酷すぎるよね。自分の中の想定下値を割り込んだので一旦全部手仕舞い。ノーポジ。日本国債や米国債やバルティック指数なんかを見ていてもしばらくお休みで良い気がする。全世界緊縮財政だもんなぁ。国債のチャートを見ると満を持しての上抜け感が漂ってるし、どうなるんだろうね。しばらくまた本でも読んだりW杯見たりして過ごそうと思う。いつ晴れるんだろう。

朝日の世論調査を見たんだけども、

「経済的に豊かだが格差が大きい国」と「豊かさはさほどでないが格差の小さい国」のどちらを目指すかでは「格差が小さい国」73%が「豊かな国」17%を圧倒。

なんだって。国が貧しくなることがOKの奴が大半じゃないか。とんでもないな。くらくらする。国が貧しくなることがどういうことかわかってないんだろうな。そのうち中国人相手に売春しだす女がわんさか出てきそう。みんな一緒に貧乏なら幸せってんだからしょうがない。なんで自分と世論との間にギャップがあるのか考えたんだけども、裁判を傍聴した話の時にもを書いたけれども、犯罪が悪ならば人を犯罪へと走らせる貧乏もまた悪だと僕は思っているんで、貧乏を受け入れるなんてことは絶対できないんだよな。まぁ、こんなとこでクダ巻いても仕方ないわけで、投資活動とは突き詰めれば自分の正しさを時間によって証明する作業なのだから、いずれこのギャップを活かして大儲けするしかないよね。狼は生きろ。豚は死ね。の精神でもって。





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2010年06月26日

ドキドキ

日本戦の試合を見たら生活のリズムが狂っちゃった。無限に眠いモード。でも日本快勝だったね。まさかの3-1。点を決めた選手はもちろん凄いけれども、長友がめちゃくちゃ凄い。他の選手の二倍は走っているっぽい。パラグアイ戦が楽しみ。

また日本株世界最弱モード。韓国-0.58%で日本は-1.71%ですよ。為替考えてもホントどうしようもねーな。日本の現在の問題って全部経済に帰結するんだから、経済成長を目指すとただ一点掲げれば良いのにね。こないだ菅直人が演説でカルロス・ゴーンをディスってたらしくて、いわくリストラはいかんだって。真性の馬鹿だな。悲しくなる。日産もJALみたく税金で救済しましょうってか。キチガイめ。なんでこの局面で経済のことがまるでわかってない奴が首相やってんだろう。リストラが悪だなんて中学生だって騙せないだろうに。ホリエモンがこないだ相変らず良いことを言ってて、日本の飲食業のクオリティは世界一だと。それはなぜかと考えたらば、飲食業は一番規制がゆるいからだと。ほんとそうだと思った。よく規制緩和の弊害としてタクシー問題が取り上げられるけれども、タクシーの数が増えて料金安くなれば良いことずくめだよね。運転手は稼げなくなるけど、それは個々の素養の問題でしょ。規制によって、そこにぶら下がってタクシー運転手として本来素養のない人間が食えている状況の方がおかしいと思うんだよな。

一流のタクシー運転手の話。


場中にソフトバンクの株主総会をユーストリームで見たんだけど、孫社長のスピーチ圧巻だったね。30年後に時価総額200兆円を目指す話とか、青年時代朝鮮人の血が流れていることの葛藤や、脳梗塞で倒れた父を置いてアメリカに行った話などなどどれも感動した。アメリカ行ったくだりなんかは、こないだ触れた呉起の話とも少し重なるんだよな。この総会には両親も招待していたらしくて、これこそが本当の親孝行だと思った。なんかさ、やっぱリスクを取って成功した人間の話って超おもしろいんだよな。今ソフトバンクはNTTと光通信網の問題でケンカしてるけど、NTTなんて元々は公社なわけじゃん。リスクを避けて公社に就職した奴の上がりと成り上がりの孫正義がケンカしてNTTが勝っちゃつまんないわ。

話を最初に戻した上に強引にまとめに入るけれども、岡田監督はリスクを取って今まで一度も試したことのなかった本田のワントップで大成功したわけで、これに限らずなんだか世の中全般にリスクを取ることがカッコ良くて、リスクを取らないことはダサイっていう風潮が少しずつ醸成され出している気がぼんやりするのね。さらに今ってさ、今までみたいに社会全体が右肩上がりではなくなったわけで、実際問題としてリスクを取らないことの優位性ってかなり剥げ落ちていると思うし(僕はむしろリスクを取らないことの方がリスキーのような気がしてる)。日本人って基本的に凄く優秀な人たちだと僕は思っているんだけど、今まで根強くあったリスクを取ることを過剰に忌避していた部分がなくなって、あらゆる分野であらゆる才能ある人間がリスクを取った行動をこれまで以上に行いだしたら、めちゃくちゃおもしろくなるんじゃないかと思っているんだよね。言葉は悪いけれども、乱世の奸雄が活躍できる素地は整い出している気がする。みんな今の状況のいろんなことにうんざりしていると思うんだけども(もちろん僕も)、これからのそういう状況を予想すると僕は少しドキドキしているんだよね。

posted by ぱりてきさす at 14:52| Comment(6) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月24日

ものつくり(笑)

相場に主体性ゼロ。今日の日中足なにこれ。やる気無くすなぁ。そして韓国にはいつも指数は負けると。最近ずっとこんなんだな。円高も止まらないし、ボラもヨコヨコ。酷い相場。朝ファナック買って1T抜いてびびり利食い。あとは放置でなんもせず。

今日気付いたんだけど、ソニーの日足終わってるね。もうさソニーは日本を捨てればよいと思う。本社機能を香港かシンガポールあたりに持ってけばいいのにね。香港の法人税16.5%だよ。今すぐ引っ越せばよいのに。株価爆上げすると思う。ソニーの今の社長は元くるりのドラマーにそっくりの外人だし、そういうアクション起こしやすいんじゃないの。ソニーみたいなでっかい会社がきちんと日本を捨ててくれれば、それなりに目を覚ます人たちも出てくるように思う。

あと「ものつくり」とか言ってる人たちなんなんすかね。俺最近「ものつくり」って連呼している人たちをよくウォッチしているんだけど、この言葉が大好きな人はみんなグズグズの人たちなんだよね。だから「ものつくり」連呼している人は信用しないことにしてる。そもそも売れないものを作ってどうすんだろ。アップルが一番わかりやすいけれど、大した技術のものを作ってないよね。でも売れるものを作っているわけで、この売れるものを作るってことが一番大事なはずなのに、なぜか「ものつくり」なんだよな。そこで思考停止しちゃってる。何かの宗教なのかな。最近ベトナムの高速鉄道がぽしゃったり原発の受注が韓国に負けまくりとかだけどさ、全世界で緊縮財政来ているわけで高機能で高価格のモノって売れないと思うんだよね。サムスンみたいにそこそこのものをそこそこの値段で売るってのが一番賢いと思うんだけども、ものつくり教の人たちは過去の成功体験に引きずられて未来を切り崩しちゃってるんだよな。今ちょい考えてみたんだけど、日本のメーカーで世界中でヒットした商品って最近ホントないよね。Wiiくらいしか思い浮かばん。そういやWiiも大した技術使ってないよな。


posted by ぱりてきさす at 21:06| Comment(8) | TrackBack(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月21日

名古屋オフ

中国が元相場を弾力化ということで中国関連株が物色される展開。僕の今のポトフォは機械株一色なのでめちゃ儲かった。ありがたや。今日は寄りでコマツなども買い。スイングしていた大手不動産株を少しだけお試し利食いをしたら、いくらでも買いたがる奴がいる値動きをしていたので引けで買い直し。相場付きがかなり良化しているように思う。

アメリカのキャタピラの幹部が元切り上げを喜んでいたんでコマツを買ったんだけども、元切り上げによって中国の購買力は上がるわけで、今までみたいな人口の多さによる消費から脱皮して、先進国的な消費需要がゆっくりとだけども確実に増えて来ると思うんだよね。17日の日記で為替と全体の連動が不思議だって話と資生堂と花王が爆上げしている話をしているけれども、今日の元の弾力化ニュースで全部つじつまが合った。買われ方がLSの巻き戻しとかじゃなかったもん。どすこいと買いまくってたもんな。またサイダー飲みやがったな。

なんか中国人が日本に来てシャンプーや化粧品をよく買っているんだってね。モンゴロイドのスキンケアには日本のメーカーのが良いとかなんとか。中国からすれば外国産の値の張るシャンプーや化粧品なんかもこれからはガンガン消費できる状況になってくる可能性があるってことでしょうな。でもさ、キャタピラの幹部が手ぐすね引いているように、ここからの中国市場での競争に敗れたら、日本のメーカーとしては終了のような気がする。日本の会社にとってのミッドウェー海戦になるんじゃないかしら。


週末は名古屋オフに参加。いろんな人といろんな話を聞かせてもらってめちゃくちゃ勉強になったし、勉強の必要性を痛感した。すんごいもったいない案件を何個か見逃していたことに気付いた。あーあ。あとメロンちゃん日記が凄く好評だったのがうれしかった。メロンちゃんは今日もすくすく元気です。

今回は身内のゆうたんが講師だったんだけども、お世辞抜きでめちゃくちゃ良い講義だったと思う。ゆうたんはド理系だけあって、理系的に相場の主にリスクについて解説してて、僕みたいなド文系で文系の文脈でしか相場を考えられない人間にとっては非常に参考になった。いわく、98%成功するが2%は破産してしまう手法は50回もやれば半分以上が破産するんだってね。へぇ。

これに文系的に少し付け加えると、例えば100面体のサイコロがあって、それを何度もふったときに1の目が出る可能性って1%だと思うんだけども、相場においては本来1%の出現率の出来事は1%の出現率ではないと思うんだよね。なぜならサイコロを振るだけなら誰も損も得もしないわけなんだけれども、相場において1%の出現率の出来事が起きた場合、そのことに賭けていた人間は超絶大儲けができてしまうわけ。バイアスがかかるというか、ある種の操作が入り込む気がするんだよね。ちょうど元弾力化発表前の不可解な値動きのようにね。僕らは結局、確かなものなど何もないことだけが確かな世界に生きているわけで、すべては蓋然でしかないんだよなぁ。その中にあってどんな自信や根拠があったとしても全力で相場を張ることの恐ろしさと愚かさってないと思う。きっと僕は人よりずっと臆病だから、この世界で今までどうにか生き延びることができたんだと自分では思っているんだよね。




posted by ぱりてきさす at 22:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月11日

ただ憧れを知るものだけが

昨日は物産を持ち越し。寄り後利確。本田を寄り後買ってこれも利確。物産が下げたので買い。そしたらめちゃくちゃ弱くてズルズル下げた。あと今日は他にもいろいろと買ってみた。全部含み損状態来ちゃっているんだけども、なんだか今日は含み損でも十分イケるような気がする。なんつーか、底打った感じが結構するんだよな。

BPのせいで下がっている物産だけども、BPは去年支払った配当の額が105億ドルなんだよね。んで、今のところ原油流出にかかっているすべての費用が50億ドル程度。これどう考えても破産とかあり得ないでしょ。確かに今回の原油流出で今後のすべての海洋油田開発はいろんなコストを上乗せされることになるだろうけれども、原油の価格もそれに応じて上がっちゃてペイできちゃいそうな気がする。

今ってもしかしたら歴史上最後の円高局面になる可能性もありうるけれども、現状として円高局面なんだから国富ファンド作ってBP買収すればいいのにね。石油メジャーって第二次大戦の戦勝国のみで支配されてて、こういうときこそいっちょ石油メジャー乗っ取り大作戦ありなんじゃないの。BPの時価総額13兆円くらいだから、子供手当即廃止して5.5兆円で国富ファンド作れば過半数がんばればいけそうだし。もちろんその国富ファンドのヘッドはBNFで。

期末を跨いだことによって大株主情報がいろいろ出ているけれども、BNFは本当の本当に神だな。JVCに河合楽器に兼松を3月末の時点で大量保有。天才すぎる。僕が菅直人だったらBNFに土下座して年金や国富ファンドの運用をお願いするけどな。靴だって舐める。だってさBNFは本当に異常天才だよ。同時代に同じトレーダーをしているってだけでありがたいとかそんなレベルじゃないのかな。完全に別次元。真の神。



何度か書いたことがあるけれども、僕自身株で勝てるようになったのはBNFと出会ってからだった。出会ったと言えば語弊があって、実際に会ったわけではない。2chのBNFの書き込みを読んで、株でこんなにもクレバーに勝てる人間がいると知ったことが、株で勝てるようになったきっかけだった。昔、爆笑問題の太田光が自伝か何かでこんな意味のことを書いていたんだけども、

「芸術連鎖という言葉がある。音楽でも絵画でも舞台でもなんでも良い。芸術に触れて感動して心が動いたのならば、そのとき人は自分も誰かの心を動かせるのではないかと思い、願う。その連鎖こそが芸術の創作意欲となる。」って話をしていて、株と芸術は違うけれども、人間にはこういう正の連鎖が根っこの部分で確実に備わっているのだと思う。そしてそのパワーって計り知れないものだと思うんだよね。当時の僕はBNFに感動して心が動いたんだよなぁ。

人は自分より上位の存在に対していつも選択する。憧れるのか、嫉妬するのか。彼我の差を嫉妬で埋め合わす人間は何も得られない。ただ憧れを知るものだけが、その存在に近づける。今日僕はBNFにあの頃と同じように、もう何度目なのかもわからないのだけども、また心が動いてしまったんだよね。


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2010年06月08日

年寄りを見捨てよう

日本株世界最弱。韓国や中国は-1.5%とかですよ。日本-4%ですから。酷い。情けない。なんか民主党政権になってから相対的に日本株が強含んだこと一度もない気がする。

なんでまともな経済政策ができないんだろう。そろいもそろってくるくるパーばっかなんだろうか。なんてことを考えていて結論がわかった。年寄りに参政権を与えているのがすべての元凶だと思う。年寄りの票って死に票なんだよね。ドラスティックな改革を望まない緩慢な死を選ぶ票なんだよ。今日本の有権者の半分は60代以上とかでっせ。この構図すでに終わってはいやしないだろうか。だからね、60代以上の投票権を剥奪すればいいと思う。現役世代だけで選挙しちゃえばいいじゃん。これですべてが丸く解決すると思うんだよな。それじゃ強引過ぎるなんざ日和ったこという奴のために一段緩い案として、年寄りは参議院の投票権しか与えないってのはどうでしょう。ただし、年寄りに不利な政策はバンバン「衆議院の優越」を使って強硬可決しちゃうの。団塊の日本をしゃぶりつくしたアホ上がりの皆さんは昔を思い出してゲバ棒で大暴れしちゃったりなんかしてさ、青春甦っちゃったりして良いことづくめ。年寄りは弱者だなんてこという奴いるけどさ、子供だって将来自分が老いること知ってるよね。それに備えてないって弱者って言えるの。俺は言えないと思う。でもこういう意見はやっぱ受け入れられないとも思う。そこでちょい小話をば。

中国は春秋戦国時代初期に呉起という軍師がいてて、孫呉の兵法という言葉があるけれども、孫武と孫ぴん親子による孫子の兵法と並び称される呉子の兵法を後に書いた偉大な軍師だったのね。彼がまだ若い頃、自分の村から遠く離れた場所にある名門の塾に下宿して勉強していたの。当時の勉強というのは儒教で、儒教を学ぶことのみが勉強だったわけ。だから若き呉起もそこで儒教の勉強をしていたわけです。ある日実家から母が死んだとの便りが来たの。でも呉起は葬儀にも出ずに必死に勉強をし続けていた。すると、塾の先生に葬式に出なかったことがバレちゃうのね。「お前、俺んとこで儒教勉強しとって、儒教の教科書の見開きにデカデカ書いとる「孝」をガン無視して、自分の母親が死んだってのに葬式にも出ねーのかよ。お前全然儒教わかってねーじゃねーか。破門や!!」って大阪弁で破門されちゃうわけです。んで、呉起は行く当てもないままに彷徨いながら考えるのね。

「本当の親孝行って一体何だろう。母の葬儀に出ることが本当の親孝行なのだろうか。いいや、私はそうは思わない。両親よりも出世し社会に広く認められることこそが本当の親孝行ではないか。それこそが私を産んで頂いたご恩に報いる本当の親孝行ではないのか!!」

そう考えた呉起はその後必死に仕官して、功を挙げ名を成し家格を上げていくの。そして呉子の兵法を書き、その兵法は2500年経った今でも人々の知るところなんだよね。呉起は孝を成し遂げたのである。

我々も年寄りを見捨てよう。その代わり日本を必ず復活させよう。それこそが「孝」である。


こんなアジテーションはいかがでしょーかw ちなみに大阪弁使っていることからもわかるようにかなりいろいろと脚色してるんで、歴史厨によるマジレス勘弁な!





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2010年05月14日

金持ちになると決めた日

ちきりんさんのこの記事超おもしろいと思う。この記事と表はすべての若者必読なんじゃないかな。この表を逆算して考えればなりたい自分になるための方策が一目瞭然だと思う。

自分の安っぽい思い出話をすると、僕は19歳の時、遠藤誠が好きだったこともあってふらりと裁判を傍聴したのだけども、その時に自分にとっては衝撃的な体験をした。僕はそれまで素朴に犯罪者は悪人がなるものだと思っていた。でも、それは違っていた。犯罪者は貧乏人がなるものだった。当時の僕はそんなことも知らなかったのだ。傍聴を重ねてこのことに気付いたとき、僕は鳥肌が立って身震いした。不安と恐怖で。

僕は自分は悪人ではないから犯罪とは無縁の生涯を過ごせるとぼんやり思っていた。でもその前提がガラガラと音を立てて崩れたのだった。自分ももしかしたら食うに困ったときには犯罪に手を染めてしまうのかも知れないという不安と恐怖。裁判所という小さな劇場で繰り広げられる演目は「人生は、金で躓き、転ぶ」というテーマの話ばかりだった。そういう現実を見せられて、当時の僕がよりピュアであれば「貧困は社会の病だ」みたいな超ピュアな人たちが始める社会変革運動に手を染めていたかも知れないけれども、僕は効率重視で自分を変革することにした。だって社会運動家の自伝なんかを読むと例外なく一番身近な周りの人達を犠牲にしているから。そんな間抜けな二の舞にはなりたくなかった。

あの日、大阪高裁からの帰宅途中、土佐堀川にかかる橋の上で夕日を眺めながら、「僕は金持ちになる」と決めた。その日から金持ちになるためにはどうすれば良いのかを真剣に考えた。知恵を付けなきゃいけないと本もたくさん読んだ。ちきりんさんの表でもわかるとおり、能力の底上げをしないとなんにもできないから。そして僕が出した結論は株式投資だった。あの時、あの経験がなければ僕は株式投資を始めていなかったと思う。


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2010年04月03日

孫正義LIVE2011



2時間あるけど超おもしろい。俺こういうの好き。
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2010年04月01日

ニューシティの思い出

最初にニューシティのことを知ったのは、課長の名言であるところの「とうとう野村から・・・」だった。リートの存在は知っていたけれども、出来高の薄い、配当の多い、特殊な値動きをするモノ、程度の認識で、売買の眼中にはなかった。「とうとう野村から・・・」発言を受けて、自分なりにいろいろ調べてみると、確かに今がリートの買い場かもしれないなと思ってはいたんだけれども、そのときは行動へは移さなかった。

そうこうしているときに飛び込んできたのがニューシティの破綻だった。当時はリーマンショックの直後であり、何が起きてもおかしくない雰囲気ではあったのだけれども、このニュースを聞いたときに真っ先に感じたのは不思議な違和感だった。REITを日本語訳すれば不動産投資信託。不動産を小口化して証券化したモノなのに、それが無価値になるということが、僕にはどういうことなのかわからなかったのだ。ニューシティのマンションには現在も人が住んでいて、毎月家賃を払っているのにそれが無価値化するなどありえるのだろうか。そういう疑問が自分の中で沸々と湧いていたのをよく覚えている。そしてニューシティの直接の破綻原因も新規物件の購入代金の融資を銀行から調達できず、かといってキャンセルするにも違約金を払えない(REITは内部留保をほとんど貯め込めない)という正直マヌケな理由だった。

これはいけるかも知れない。今はリーマンショック後の混乱でリスクテイカーが市場に存在しない。ミスプライスを取るチャンスだ。そう確信してニューシティを破綻後の最初の全玉約定の4000円で買った。金額にして50万円分。寄り後ニューシティはその日のうちに2倍になった。勝利を確信した。

ここまではトントン拍子にコトが進んだのだけども、ここからが長かった。上場廃止後に幾度もドタバタ劇が繰り広げられることになる。どこからともなく現れたトビアス・ブラウンなる香港の投資家がニューシティ投資主の会を発足。彼は投資主に調停役の裁判官と弁護士に手紙を出すことを要請。僕もお涙頂戴満載の嘘八百で塗り固めた手紙を書いたりと工作活動に従事。もちろん手応えゼロだったけれども、やれることはやろうというスタンスで書いていた。だけども事態は遅々として進展しない。何度も何度も様々な予定が延期される。入札も二度延期されたんじゃなかったかな。結果的にこれによって市場の混乱期は過ぎ、リスクテイカーが現れる素地ができてから入札を行えたのはラッキーだったと思う。

その後、僕の予想に反して一回目の入札でローンスターが勝利。ローンスターの再建案は株主にとってはかなりしょっぱい内容で酷く落胆した。35000円で買い取り、大規模増資で再上場も五年後というもの。この案は投資主総会ですんなり可決。これでニューシティにおける僕の冒険は終わりかと思っていたら、とんでもないことが起きる。債権者集会でローンスターの再建案が否決されたのだ。これにより入札は再度やり直し。そして二回目の入札で大和ハウスが勝利。傘下のビライフとの合併という株主にとって最高の形で決着がついた。当時ブログにも何度か書いているけれども、どうにもここら辺の動きには違和感を覚える。金融庁が相当動いていたように思う。

一年半前50万円で購入したニューシティ株は、今日約1100万円となった。



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2010年01月04日

あけおめ

2010年が始まっちゃいました。年末年始にほとんどネットを見ずにブログチェックやニュースサイトチェックを全サボりしてたらとんでもないことになった。ひぃー、しんど。さっきようやく一段落したところです。おもしろいのが何個かあったので紹介したいと思います。



まずはクソ株ランキング。作者の五月さんとはついったーやなんかで絡ませて貰っているんですが、今年もかなりの力作。見応え十分なのでぜひどうぞ。

んでもって藤沢数希さんの金融日記のこの記事。これはめちゃくちゃおもしろい意見だと思う。こんな意見初めて聞いた。でも僕はこうはならないと思う。団塊の奴らは自分たちが年寄りになるのを良いことに「年寄りは弱者だ!」論を全力で展開し(なんでも弱者に仕立てるな。小学生でも将来自分が年を取ることなど分かってる。それに備えていない人間は弱者ではなく愚者だ)、若年者達のスネをかじることに邁進するはずだ。高齢者優遇政策をしれっと我田引水しそう。後期高齢者医療費問題のときのことを思い返せば火を見るよりも明らか。結局、社会主義的なものは階級闘争になっちゃうんだよな。ヒエラルキーの頂点にいるのが団塊の人間なわけで、容赦ないと思うよ。若者の側にも問題があって搾取されているとの意識が一般にゼロなんだよな。選挙に行かない馬鹿ばっかだからそれもやむなし。かくて日本に夜明け来ず。投資家としてはそれに粛々と備えるのみ。新年一発目になんて酷い意見!!

あとは野村と日興が大証FXに参入とな。これ扱いとしては小さい記事だけれども、僕がもし野村や日興の幹部であれば政治力を使って店頭FXを禁止にさせる。そして今ならそれがすんなり通ると思う。この動きは今後も要注意だと思うよ。

とまぁ、いきなりネガティブな記事になってしまいましたが、今年の目標をば。年末にも言ったけれどもさらにいろんな商品をマスターできるようになりたい。僕は去年の底で買い転換できたのでかなり儲かったのだけれども、もし日本株ではなく新興国株を買っていれば日本株の比ではなく儲かっていた。あのときに海外株に対する知識や経験がもう少しあったならばとかえすがえすも後悔している。結局投資というゲームはカード集めなんだよな。状況に応じて適切なカードを場に出さなければならない。そのためにはいろんなカードを手元に置いておきたいんだよ。どんな相場でもどんな状況でも手詰まることなくカードが出せるようになりたい。それが僕の考える投資なのだ。かつて、逆張りだけで1ヶ月間完全無敗とかしたときは、「ああ、逆張りだけをやっていれば無限に勝ち続けられる」と思ったことがあった。けどそれは違った。同じようなぬか喜びを何度もしてきた。この投資の世界では何かに依存していればあまりにすぐにボロが出てしまう。証券会社や手法、その他もろもろあらゆるものに依存することのない自立したトレードができるようになりたい。最近、そのことを明確に思う。勝つことが勝ち続けることであるこの世界で勝つために。そして、ことよろ。





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2009年12月14日

名古屋、伊勢、鳥羽

週末は名古屋オフに参加。今回は機関投資家の方の講義が聞けて非常にためになった。質問にも丁寧に答えていただいてありがたい限り。忘年会シーズンたけなわで二次会の場所のセッティングとか相当大変そうなのだけども、毎回大人数のオフを成功させているyamaさんの手腕には脱帽です。

そして日曜日にトレーダー仲間と伊勢神宮にお参りしてきた。僕は伊勢神宮に参拝してから調子がずっと良いので毎年必ず参拝している。今回も外宮を参ってから内宮を参拝。んで荒祭宮にも必ず参拝。外宮と内宮では清らかな心で参拝したのだけども、この荒祭宮は端的に言うと下品なお願いごとをしても良い宮なので、たくさん下品なお願いごとをしてきた。

伊勢神宮を参拝した後はおかげ横町でグルメ祭り。ここは赤福がお金を出して整備しているらしくて、いろんなお店がわいわい軒を連ねていて楽しい。毎回行くのは豚捨というコロッケ屋さん。ここのコロッケがすんごく美味いんだよね。他には伊勢うどんも食った。伊勢うどんは毎回違う店に通っているのだけども、今回行った伊勢うどん屋は正直ハズレだった。伊勢うどん大好きなのでちょっと損した気分。

その後、五十鈴川駅まで歩いて近鉄で鳥羽まで遠征。鳥羽にある漁師とその仲間の人たちが釣ってきた魚貝を食べられるお店で飯を食った。このお店も伊勢に来る度に来ているのだけど、安くて美味い魚がたくさん食べられるんだよね。カワハギ2匹にブリにタチウオに巨大エビフライにいくら丼を食って一人3000円ちょい。たまらん。鳥羽は風光明媚だし最高にイケてると思うのだけども、めちゃくちゃ寂れている。駅前とか廃墟同然になってしまってる。凄くもったいない気がするんだけどもなぁ。古舘伊知郎ばりに小学生的感想で強引にまとめると、来年も楽しく伊勢鳥羽で遊べるようにがんばろって思ったのでありました。
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2009年11月19日

僕らが旅に出る理由

最近ちょっと旅に出たいなぁと思いまして、いろいろ画策しています。専業投資家になる前はあちこち行っていたのだけども、専業になってからはなかなかどこにも行けなかった。昔、あちこち行っていた頃、ある本の中の一節が自分にとって物凄く衝撃的なもので、今、もう一度旅に出たいと思う中、その本の中の一節を再び思い出した。

その一節が書かれているのは、F・F・コッポラの嫁のエレノア・コッポラが書いた「ノーツ コッポラの黙示録」って本で、これはコッポラが地獄の黙示録をフィリピンで撮っていたときの様子を妻のエレノアが日記とエッセイでまとめたもの。宿舎に超巨大ゴキブリがわんさかいる話だとかマーロン・ブランドがキチガイだの、撮影に行き詰まったコッポラが三島の「豊饒の海」を握りしめながら「芸術とはこうあらねばならぬ!!」って夜中に叫んでいた話など、おもしろい話がたくさん詰まっているのだけれども、僕が衝撃を受けた一節というのは、エレノアが旅に出たときの話の中に出てくる。

「旅先で出会ったどうにも印象に残る風景は、自分の未来の心象風景である」

という一節なの。これはピンとこない人も多いかも知れないし、この蓋然性を証明なんてとてもできないのだけども、僕はこの一節を読んだときに、これは「確かに宇宙の神秘の一端に触れてしまっている」って心から思ったんだよな。

僕は風景と心象風景っていうのは名状しがたい何かでリンクしているんじゃないかってことをそこはかとなく考えていた。例えば、それを映像作品として主人公の心象風景と劇中の風景とをリンクさせているのがロードムービーの巨匠であるヴィム・ヴェンダースだったりするのね。この僕のぱりてきさすって名前の由来もヴェンダースの「パリ、テキサス」から付けたもので、風景と心象風景の関係にはずっと興味があった。

人は人生のなかでいろんなことに行き詰まると旅に出たりする。実はそれは自分の未来の心象風景を無意識のうちに欲して手に入れるためなのではないかと僕は思う。今、もし僕が旅に出たなら、どんな風景を集めることができるのだろうか。それは未来に臨む上で、きっと自分だけの道標になるのだと思う。

posted by ぱりてきさす at 18:16| Comment(10) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

一流の人

http://q.hatena.ne.jp/1128408219

これの4番が凄い。この人は何をやっても一流になる人だと思う。どんな世界にもいろんなアプローチがあるんだね。株もまたそうなんだろう。めちゃくちゃタメになりました。ごちそうさまです。

長いけど全文引用。マジで勉強になります。超オススメ。


Q:東京23区武三地区で、タクシーの営収につながる情報を教えてください


A:東京ではありませんでした。残念ですが具体的な人、場所、時間帯を伝えてもほとんど意味がないです。

でも少し検索したところ場所異なれどパターンは非常に似ているなと思いました。少しでも参考になるようなところがあればと思います。

また具体的な名前などは公開する以上一応伏字でアルファベットにしておきます。



基本:

紹介したサイト(morningrainさんも別ページを紹介してますね)はそれなりに参考にはなりますがもっとも大事な点が欠けていると思います。それは、



※「流しは左回りが大原則」



ということです。絶対に交差点を右折してはいけない。対向直進車をやり過ごしているうちに対向タクシーにお客さんをさらわれる。



※「交差点の第一車線で先頭に停止する」



これも大事です。お客さんはタクシーを捕まえようと目立つ交差点へと歩いてくる。長い信号を待っている間に反対側からお客さんが横断歩道を渡ってくるし。



※「お客さんはほとんどパターンで生活している」

だから時間帯ごとにどのお客さんを乗せるかしっかりと認識する必要がある。



私は基本的に1時間毎、時間帯によっては15〜30分毎に流すパターンが決まっていました。

例えば「午前9時から9時5分の間に●●交差点から××交差点まで北進する」みたいな感じです。

そしてその日にこれはいい、いけると感じたことをすべて日報に書きとめ別の紙に整理しパターン化していきました。



で、思いました。時間帯によって走る目標を定めて流すことが大事だと。目的地点、目標が定まっていないと流せません。で、そうやって目的地点に向かって勢いよく流すと途中で拾えることが多かったです。



平日



3:00〜5:00

この時間帯はホストクラブを流していました。風俗の女性がでてくる。だいたい2,300円クラス。歓楽街から少し離れたワンルーム。



5:00〜6:30

ホストクラブを流すのに飽きてきて疲れたらラブホテル街の出口から少し離れたところでドアを開放してシートベルトを外して休息。絶対にラブホテルの前で張ってはいけません。露骨で客が嫌がります。客と顔が合えば下手すると喧嘩を売られます。で、だいたいホテルから少し離れたところで男がタクシーを止める。

特に社内で不倫をしているような上司とOLが狙い目です。一旦OLの自宅まで送った後そのまま上司の自宅へ行くというパターンがほとんど。東京の感覚だとOLを横浜でおろした後幕張までいくといった感じ。男のスケベ心にはかないません。こういうときはお金に糸目をつけない。平気で3,4万くらいでる。きっと不倫するときは10万単位で現ナマを用意しているのでしょう。気合入ってます。

OLは同じ服を二日続けて着て出社できません。そんなことしたらたちまちお泊りしたなどと社内でうわさが半日で広まります。だから絶対に着替えるため一旦自宅に戻ります。

不倫するような「できる」男はその辺の事情もわかっている。で、しっかり彼女をタクシーで最後まで送ってあげてから自宅へ戻る。彼女がどこに住んでいようと。



〜8:00

ホストクラブからは極端に言えば昼の12時くらいまで客は出てきます。しかしほとんどいないので博打になります。ただ遅ければ遅いほどロングになる可能性は高くなるのですが。

風俗嬢は一日7〜10万くらい稼いでいるので平気で1万円くらいまでならタクシーに乗ってきます。

で、だいたい8時くらいまではホストクラブを狙って流していました。



7:00〜8:45

driver4649さんのほかの質問を拝見させていただきましたが武蔵野市と三鷹市あたりでもやられているのですか。そのあたりだったらきっと毎日都心へタクシーに乗っている人がいてもおかしくないと思います。

私も朝7時15分前までに近くで待機していればバスに乗らずにわざわざ乗ってくれる某複写機メーカの営業マンの方がいました。それで2500円。

「おいおい、そんなにがんばられても毎日乗るとは限らないぞ!w」とかいいながらありがたくも乗っていただけました。

営業はたいてい月にいくらってタクシー代を使えるようになっている。また営業は営業の大変さがよくわかっているのできっとdriver4649さんのような一生懸命頭を使いながらがんばる人を見ると放っておけないと思いますよ。私もそれはつくづく感じました。

自分がタクシーの営業パターンでこんなことを考えているんだということを乗車したサラリーマンに懇々と説明してみてください。それにたいていは胸打たれ何か自分にできることがあったらしてあげたいという気分になってくれます。もっとも彼らもいつ自分がタクシーに乗ってもおかしくないと思っている人が多いから、しかも多かれ少なかれ今の仕事を辞めてしがらみのないタクシーに乗りたいと思っている人が多いからでしょう。



※まずは一流企業のサラリーマンのようなお金持ちがたくさん住んでいる地区のバス乗り場を重点的に流す。

いくらバスがそのうちこようとお金をバリバリ稼いでいる人はタクシーが来たら「まぁ乗っちゃうかぁw」という気分になります。バス停に並んでいる人の顔をざっと見渡し目があったら絶対に目線を外さない、そのまま後ろのドアを開けてしまう!(いわゆる「吸い込み」)

お客さんは一瞬『ああ〜どうしようかぁ』という顔をします。そこをもう一押し。「どうぞ!w」

するとみんなの手前ちょっぴり恥ずかしそうに乗ってきてくれるものです。



※次は電車があまり発達していなくバスしかないような地区。こういうところは道路事情で工事や事故等なにかあるとたちまちバスが著しく遅れがち。お金よりも出勤時間に間に合うことの方が大事ですからどんどん乗って来てくれる。



8:45〜9:00

このわずかの時間帯に駅の近くに行くような機会があれば駅を覗きにいきます。すごい勢いでタクシーが捌けていきたいていなくなっていることが多い。迷わず駅に突っ込みます。



ちなみに私の場合駅や空港、ホテルにはめったに入りません。一旦モータープールに突っ込んでしまうと動きが取れなくなる。そんなときに流れが悪くなってその場を去りたくてもできない。そのまま1,5〜2時間くらい平気で潰してしまうリスクが大きい。それで乗ったお客さんに「短くて悪いけど〜〜」なんてなったらしょぼーんん。。です



だからこういうところはピンポイントの時間帯だけを狙います。

ここの客はご存知の通りほぼ近場の官庁街です。



9:00〜10:30

官庁街を中心。近くに寄ったら一回だけホストクラブ街を流して拾えなかったら真っ先に再び官庁街へ。



サラリーマンの動態を把握しなければなりません。

彼らは集団で動くことが多い。だから約束事が多い。で、00分とか30ふんとか切りのいい数字に突然動くことが圧倒的です。

ゆえに午前9時、9時30分、10時、10時30分という時間は勝負です。この時間は絶対に外さない。

「交差点の第一車線の先頭」です。



↑ちなみに私の場合先頭につけるため後ろから車が来なければ青信号でも走りません。気味悪いですが道路の真ん中で停止してしまいます。気合入ってます。



また狙った交差点の前では信号に合わせるべく途中で一旦停車し信号に合わせて徐行します。アホみたいに走り回らない。

かといって交差点でドア開けて待つ事はしません。そういうのに乗りたくない客は多い。



10:30〜11:00

客足が一旦途切れます。

そうしたら一流ホテルでモータープールのないような普通のビジネスホテルの前で後ろのドアを開けた状態で雑誌「ぴあ」を見てその日のイベントをチェックします。(前述のようにモータープールに入ってはいけないことは大原則です)

この時は客を探しません。第一にやる事はその日のイベントのチェック。客は後ろのドアさえ開けていれば「運転手さんいいですか?」って勝手に入ってきます。たいていは近場の駅です。



11:00〜11:30

再び官庁街。



11:45〜12:50

百貨店狙いです。なぜか特に12時頃から中年の女性客が百貨店からぞろぞろと乗ってきます。

たいていこの時間帯で3〜5本。



13:00〜14:00

官庁街です。

とにかくタクシーはバリバリ稼いでいるサラリーマンが乗るものです。

地方郊外の工場なんかにいけるといいですね。



あとサラリーマンとはいっぱいお話をしていろいろ情報を仕入れましょう。

男というものは自慢するのがすき。優越感を満たすのか。気が向けばいろいろ経済情勢のことを教えてくれます。

わたしもこれでいろいろ知ることができました。で、それを株に生かせました。カルソニックニッサンで食べさせてもらった。



タクシーをやるならついでにディトレーダーもやったらいいと思います。タクシーに乗ってくるようなお金をバリバリ稼いでいるサラリーマンから得た情報を集めればすごく価値のある知識の集約になります。

どうせ昼間の時間帯なんかたいていがんばって2万円前後なのでだったら株式市場の動いている午後3時まではネットに張り付いていたほうがいいと思う。

タクシーが本当に稼ぐのは夜。昼間はディトレード。朝と夕方にサラリーマンから市場の情報を仕入れる。



14:30〜16:45

休憩。昼食を済ませてぐっすり寝ます。

木陰のある公園の横につけて。



昏々と寝ます。今宵の宴に備えて。



(この時間帯は結局これといった仕事を見つけられませんでした。

郊外で無線待機して工場から官庁街への仕事を取るとか病院待機なんかがあると思いますがどれもいまいちでした。

この後激しい本番がやってくるのだからその前にゆっくり休んだ方がいいと考えてました)



16:55〜19:25

官庁街。一気に動き出します。

ここから飲み屋、歓楽街へのパターン。

歓楽街へ行ったあとはその周りの風俗嬢や風俗関係者の多く住んでいる地区に一旦寄った後官庁街へ戻ります。たいてい風俗関係者が流しのタクシーを幹線道路上で待っていて再び歓楽街へ戻されることが多い。めぐり合わなければ官庁街へ。



17:00〜21:00

公社や寡占企業などの近くに寄ったらこのあたりを一度だけでも流すことをお勧め。

夜の8時頃でも「ああ〜今日の残業が終わった〜」といって平気でロングで帰宅したりします。

この時間帯でいきなり1万円台が乗ってくることがある。

C社、J社など。



19:25〜20:45

H社の出入り口前にぴったりつけて待機。

H社から出てくる「青色の作業服を着た人」を乗せるため。

そのためにこの時間帯は「絶対に」他の人を乗せません。回送表示にしてお客さんが来ても予約があるからといってすべて断ります。



H社とはエレベーターの管理会社です。昼間はあちこちのセンターが管理していたのを夜間はここで一括して管理点検修理します。

近隣の県まで一括管理しています。よって片道1,5〜2万が当然です。

現地で30〜1hほどメーターを倒したまま待機し再び乗車してかえります。合計3〜5万ほど。

で、午後7時30分ぴったりに出てくることも少なくなかった。おそらく午後5時からその時間までが引継ぎの関係上動けなくてそれまでに溜まった仕事を一気に片付けるのでしょう。

特に雨など天候が荒れた日はかなりの確率ででてきました。



21:00〜2:00

ここが大勝負。ここでできなければ回復不可能なダメージを被る。

ただ東京は銀座のルールとかがあってあまり参考にならないでしょう。省略。



でもいえることはやはりサラリーマンは00分、30分に動くということ。何度も歓楽街と住宅地をピストンすることになりますが必ずこの時間に歓楽街に間に合うように走っていました。そのために自腹を切って高速に乗っていました。



下道を走るときも必ず第2車線以上を走る。途中でお客に捕まらないためです。第2車線を勢いよくぶっ飛ばしていたらさすがに捕まえません。

この時間帯よく幹線道路沿いに塾や専門学校、大学のゼミ帰りの女の子や私服の3,4人連れの大学生風の「ガキ」がタクシーを捜していたりしますが目線を合わせず一切無視。

女性の場合幹線道路から奥まった住宅地までくねくねと運ばされることが多い。戻ってくるまでに1時間くらいあっという間に潰れてしまう。心を鬼に。

ガキは貧乏たらしい飲み屋街に連れて行かれることが多い。うるさい。「運転手さんまけてよ〜(うるせぇ)」「儲かってる?(おまえらとは単価が違う客を乗せてるんじゃ)」「今までで最高どこまでいったことがある?(話しかけるな)」

往復ビンタになるから効率がよくて儲かるのではと思うかもしれませんがそんなことありません。夜間はロングを高速でビャーーーっと走った方が売り上げが上がる。高速なら20分で1万稼げる。しょんべん臭いのを相手にしてちゃいけません。心を鬼に。



乗せるのはスーツでネクタイを締めたいかにも「トヨタです」「ソニーです」といった感じのサラリーマンに尽きる。この時間帯に乗せられなかったら致命傷。



歓楽街でもミニスカートのおねえちゃんや和服のママとは目線を合わせない。一切無視。ネクタイのスーツを発見した瞬間に第2,3車線から一気にキーッと突撃。



ただスーツ姿のぱっとしないうつむき加減な花のない若い女の子は「いけます」。大会社の社員。特に上司らしい中年のサラリーマンと一緒にいる子だったらほぼ間違いない。

ちょっと遅くなってしまったからということで上司からタクチケを渡され「彼女の自宅までお願いします」。たいていはそれで一気に『ローング!』になる。



銀座だとタクシーの乗車場所が決まっているようなのであまり関係ないかな。医者や大会社の社員がどこのクラブで飲むかほぼ決まっているのでどのクラブからロングが出やすいかだいたいわかる。



医者の場合プロパーと違いタクシーからすると町医者が一番上客。町医者の場合とんでもない田舎で開業していたりすることがあるのでびっくりするようなところまで連れて行かれることがままある。



「●●駅までね」

「お客さんどちらまでいかれるんですか?」

「××だよ」

「ああ〜、あそこは綺麗な海もあっていいところですよね。大好きです」

「おお、君わかるかね。じゃあ、もうついでにいってもらおうかな」

「あ、ありがとうございます!!高速使ってもよろしいですか!?」

「ああ、好きなところを走っておくれ」

「ありがとうございます!」(うはwww)



これで当初1000円のはずが一気に2万5千円に(高速代5000円)。その日の売り上げ8万9千円(うふw)



※ロングの帰りは自腹でも高速。必ず無線機のマイクを片手に。高速は高架上なので無線は誰に対しても競り勝ちます。しかも環状なのでよほど反対側でない限りどこでも「5分」!(笑 無線を取ってしまったらひたすら爆走。



12時過ぎあたりから官庁から無線が流れる。税務署関係。必ず取る。決まってロング。



2:00〜

このあたりになるとサラリーマンも途切れる。仏の心に戻ります。ミニスカートのお姉ちゃんや和服のままにも優しくなれる。御送宅。



この時間帯あたりからお姉さま方をホストクラブへ送ったりホストクラブから送ったりが始まります。



またお客もぐっと減ってくる。そうしたら「吸い込み」の開始です。

べろんべろんに寄ってへべれけになったサラリーマン(あくまで昼間はバリバリ稼いでいそうなサラリーマン、間違ってもガキを乗せてはいけない)の横におもむろにすうーっと近づき後ろのドアを開けてしまう。すると条件反射的に入ってきます。いわゆる「吸い込み」です。

「どちらにお住まいですかあ」

「横浜。。。」

「横浜ですね!わかりました。じゃあ近くになったらまた声をかけますからゆっくりしていてくださあい!」

「うん。。。」

(うはwwwちょwwおまww)



「あれ、ここどこだあ??」

「お客さん、横浜ですよね?さっきそういわれましたよ」

「え、そうだけど。。あれ、俺タクシーに乗ったのか??」

「ええ、さっきご乗車されてしっかり横浜と仰いましたよ。」

「え、あ、そうかぁ。。悪いねぇ。。お金あったかな。。ぼそっ」

(そんなの知らんがな。うふw)



曜日ごとの特徴:



月曜日

月曜日の午前中は官庁街は外します。会議中。まず出てきません。なんともならない。閑散。



私はこのときだけは病院に入り浸っていました。月曜日の病院は多い。ただ変なドライバーが縄張りにしていたりするので気をつけてください。だいたいモータープールにぐだぐだたむろしているのにろくなのがいない。

で、あんまり病院の雰囲気が悪いので途中で空港に入ることもあった。

しかし空港こそ一番の博打。とんでもないロングもいれば2時間ほど待った挙句「運転手さん悪いけどモータープールまで」(ぎゃ)



土、日

午前5時頃から高級住宅地と無線局の中間地点でひっそりと無線待機。ゴルフ場がでます。いわゆる接待ゴルフ。

だいたいゴルフ場なんて街中にあるわけがない。とんでもない田舎にあるもの。当然昼間のくせにとんでもなくメーターが上がる。おまけにゴルフ中メーター倒したまま待機。そのまま実車で帰還。合計3〜4万。もっとも最近は減ったかもしれません。





それを外しても午前中は高級住宅街で無線待機。お金持ちのお嬢様やマダムが百貨店や動物病院、ペット専用のサロンなどあちこちいくのに夕方くらいまで一日中使ってくれます。世の中電車には学校の修学旅行くらいしか乗ったことがないというお嬢様がいます。お父様に公共交通機関に乗ってはいけない、必ず特定のタクシーに乗りなさいと言われてタクチケを渡されています。そういう彼女たちは働かなくても毎月不労所得がうなるほど入ってくる。で、午前中は犬の世話。午後は犬仲間と動物サロンでご歓談とケーキ。そうしているうちに一日が終わる。そうやって一日をお過ごしになられます。





この曜日だけは全く違います。待機が原則。流しません。流しても疲れるだけ。

それでも午前9時頃まではホストクラブから女性がどんどん出てきます。

それ以降はやはりビジネスホテル前でぼーっとするくらいしかなかったです。



午後からは百貨店が基本、あとは時間に合わせてコンサート会場を綿密に回っていました。できるだけ中年から年配の方が多く行かれるような催し物を中心に。まちがってもモーニング娘。とかいってはいけません。いきなり5人以上乗り込もうとしたり乗った後も「どこへ行こうかぁ〜〜」と延々と話し込みます。おまけに「運転手さあん、●●まで700円でいけますう〜〜700円までだったらお願いします!w」。。

やはり基本は百貨店でした。1500〜2000円単位でコンスタントにでます。中には1,5〜2万くらいのロングも。たいていお医者さんの奥さんで旦那さんのタクチケ。



雨の日

この日は通常と全く逆で駅中心です。とにかく駅に慢性的にタクシーが足りなくなります。モータープールに待機することがない(逆にいくら雨でもモータープールの動きが悪かったら入りません)。客を降ろしたところに次の客がすでに待っていたりするので全然途切れず食事を取れないまま夕方になってしまうことも多々あります。げっそり疲れきりますが仕事をやり遂げた充実感とたくさん儲けた満足感は残ります。



台風や大雨

駅か空港です。特に空港は絶対にタクシーが不足しています。場合によっては欠航になるのでとんでもないロングの客がごろごろいます。



自然災害時

台風や大雨で新幹線が止まったときは下道を使わず営業所から高速で一気に新幹線乗り場へ直行。東京なら東京駅か品川駅か。

普段いないとんでもない客が唸っています。



台風で冠水したときに営業所から自腹で高速に乗り一気に新幹線乗り場の駅へ直行。

案の定客が駅から出てきて溢れていてこっちへ向かってワーッと走りよって囲まれる。

「京都へいってくれる?」「いや、こっちは大阪だ!」「運転手さん、おれは広島だぞ!」

結局その中の一人に一本10万で乗せてあげた。



大事故、選挙

飛行機が落ちるなどの大事故や選挙日はマスコミ各社の周りを流す。

常駐待機のハイヤータクシーでは台数が到底間に合わない。おーいい!と手招きで呼ばれます。

そして現場でメーターを倒したままずっと待機。飛行機が落ちたりすると3日くらいそのまま待機になったりします(さすがにきついので無線連絡して他の人に代わってもらったりしますが)

選挙も同じく。マスコミ本社からほんの数百メートル先にあるまさに目と鼻の先にある選挙対策事務所なのになぜかタクシーで直行しそのままそこで延々と現場待機。

総走行距離1,3Kmで1万7千円みたいな訳のわからない仕事になったりします。



あとは保険会社。大災害があったあとは家屋、自動車の全損、半壊などの査定で大忙し。

タクシーが保険会社前にずらっと並びます。

で、夕方まで5,6箇所まわったりします。

私の場合これだけ一本で最高3万5千までいったことがある。



クリスマス時の高級ホテルのディナー

だいたい午後9時前には終わります。とても高揚した気分のお客さんがそのままタクシーで自宅へ帰ろうかとなります。またこの時間帯はまだ長距離が出にくい時間帯。しかもクリスマスあたりは客もなかなか帰るのが遅い。だからこの日ばかりは私も一流高級ホテルのモータープールに入りました。

案の定でした。お医者さんと奥さんだった。午後8時過ぎに1万5千円。



お正月

神社へ。和服なんか着慣れてませんしたまにはということでタクシーに乗ってきます。

どうせこの日は他に仕事なんかないのだからのんびり楽しくやりましょう。



高級住宅街での無線待機

平日の官庁街の流しに飽きると高級住宅街で無線をとっていました。

ハイヤーを雇うなら一日中タクシーを使ったほうがいいという人も少ないないです。

今はGPSで自動配車かもしれません。以前は手動で無線を取っていました。

無線を感知しやすいところで人目につかないようにひっそりと無線待機。すぐに反応できるよう無線番号と現在地をつぶやき連呼。



突然「鉢山町。鉢山町」と無線が。

「1234(自車の仮の無線番号)鉢山町!(←大嘘つき)」。

「了解、1234は鉢山町9-31 NTTコミュニケーションズ鉢山ビル1F 近藤様。2名乗車。1234どうぞ。」

「1234了解。3分!(←これまた大嘘つきw」

「1234 3分了解」



(ばーろー!3分で到着できるわけねぇだろ、いいかげんにしろ<おれ) と毎回のごとく大後悔しながらすっ飛んでいきました。



いまだに無線ならば@高台でA無線の鉄塔が見えるようなところならだれにも競り負けないはずです。ただ事故には注意してください。



中にはエアコンで電圧が下がるからと12Vのバッテリーをもう一機直結させてたり1週間に一度のペースで無線機の感度調整してたりしていた人もいましたが無駄だと思いました。無線局と自車の間で吹かれたらやはり吹き負けます。



※気をつけること

1.女性、特に風俗嬢にたまにコーヒーでも部屋で飲んでいくように誘われることがあります。

絶対に断る。相手のプライドを傷つけないようにうまく丁寧に断る。

下手に誘われていくと部屋の中からとんでもない強面のお兄さんが出てきて詫び料となる。



あと女性が寝込んで起きない場合は警察署へ。婦警さんに起こしてもらいましょう。

絶対に女性に触ってはいけない。つけこまれ会社を巻き込んで慰謝料の問題へ。



世の中人のわずかな落ち度につけこんで小銭を稼ごうとする乞食がごまんといる。



2.タイヤの空気圧を落としてベコベコにすればメーターが上がります。これは絶対にやめましょう。

昼間の短中距離はメーターは変わらないです。影響するほどじゃない。

夜間の長距離は露骨に影響します。1,5万円クラスなら数百円は多く出ます。

しかし夜間の場合乗車場所と降車場所が同じなら乗車賃はまず変わりません。で、深夜乗る人は乗り慣れているので料金が異なればばれます。詐欺になる。



前述のように私はこのように自分の仕事をパターン化させていました。

当初は皆にバカにされこてんぱんにいわれました。しかし3ヶ月後には従業員2000人で一桁の営業成績を叩き出しました。しかしそれ以降も途中数回二桁になった程度であとはずっと一桁を維持し続けました。一度だけ1位になったこともあります。



平日は6万円台。木、金曜日は7万円台。土曜日は4万5千円。日曜日は4万円ぎりぎりくらいでやっていました。

またバイトで夜勤したときも午後5時から午前5時までの間で平気で6〜7万円売り上げていました(もともと私は夜間が強かった。得意でした。なぜか昼間が弱い。がんばったけどもっと上が何人もいた)



おそらく私が東京でやればもっとやれると思います。



あとでまた思い出したことが出てきたらいわしに書き込みます。
posted by ぱりてきさす at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月01日

あの頃のこと

今、訳あってイーモバでトレードをしているわけだけど、転送量が増えるとMRPなんかが落ちちゃうのね。だから落ちる度に再接続をして株価を確認しています。こんな状況じゃまともに売買できねーよって拗ねているんですが、それで思い出したのが僕が株を初めて間もない頃の話。あの頃の話をしたいと思う。

当時、僕は株価のチェックに「野村QUICK」を使っていた。これは登録銘柄を何件か入れて更新ボタンを押すと手動で更新されるというもの。これでも最初は「20分ディレイじゃないなんて凄い!」なんて感動していた。その上、当時使っていたパソコンは悪名高いウインドウズMeで、少し油断するとすぐ落ちていた。それこそ何百回と電源長押しで再起動したことかわかったものじゃない。更新ボタンの連打と再起動の連打が株の売買労力の半分を占めていたと思う。そういう時代だった。

その頃、まだ2chもいわば黎明期で今では株関連の板も複数あるけれども、最初は一つしかなかった。最近、潜伏さんの破産があちこちで取り上げられているけれども、2ch株板の最初期のスーパーヒーローは潜伏さんとuoaだったのは間違いないと思う。二人の三井松島の戦いは伝説だった。あとAAを華麗に使いこなすだけでも潜伏さんはみんなから崇められていた。「潜伏さんのシルクハットは今日もズレてないぞ。すげ〜〜」みたいな感じ。懐かしいなぁ。

僕は2chブラウザの存在を知らなくて、あの小さい文字の羅列の中から目当てのスレなどを「検索」を使ってよく探していた。その頃株板でもっとも人が集まっていたのは「みずほスレ」だったと思う。みずほスレの住人に2chブラウザを教えてもらって目から鱗だったのは今でも覚えてる。なんて便利なんだろうって心の底から思ったものだった。

2003年の春にりそなが竹中によって救済される運びとなった。僕はこれでメガバンはもう潰れないと確信して、全財産でみずほ株を全力二階建てした。本当の本当に全力で買った。たしか銀行口座には1万円くらいしか残っていなかったように思う。不安を紛らわせるため、それまで以上にみずほスレの住人たちとみずほ談義に花を咲かせたものだった。大学の行き帰りにはずっと携帯でみずほスレを読んでいた。旅行先でも見ていた。みずほスレにはいろんなコテハンがいて(当時僕もチラッとコテだった)、四六時中くだらない話をみんなでしていた。

ある時、あるコテが失恋をして酔っぱらい、自分の個人情報を全部みずほスレに書き込むという事件があったのだけども、みんなでそのコテが落ち着くまで慰めたりとかしていた。このことは当時のみずほスレの雰囲気をよく表している。凄くアットホームで居心地の良いスレだった。もうあんなスレは株板のどこにもないけれどもね。

それで思い出したんだけども、みずほスレには今をときめく課長ことcisが度々煽りに来ることがあった。課長は当時、株で勝てるようになって間もない感じの頃で、その少し前までは富士通や日立なんかでいつも損しているキャラだった。そのとき課長はUFJを全力二階建てをしていた。銀行株は全部爆上げしたのだけども、UFJはもっとも大きくリバウンドした銘柄だった。場中に「UFJ>みずほ」の上昇率になると、課長がアットホームなみずほスレに乱入しては全力で煽っていたなぁw その頃から課長は凄かったけれども、今みたいなまでになるとは思わなかった。というか、株の短期売買でウン十億を稼ぐというリアリティがまだ誰にもなかった時代だったと思う。BNFでさえ数億だったはずだし。

僕が株で勝てるようになった直接のきっかけっていうのはBNFの書き込みだった。あの書き込みをリアルタイムで読んでいなかったら、株で勝てるようになったかどうかわからない。株に対する考え方を全部書き換えてくれたのがBNFだった。その意味では2chには今でも凄く感謝している。


なんだか、とりとめのない話になってしまったけど、思い出ってそういうものだと思う。本当にいろんなことがあったなぁ。喜怒哀楽どの箱にも山盛りの思い出が詰まっている。10年前、すべてが未来だったあの頃、僕には株も2chもキラキラと輝いて見えた。次の10年後にも少なくとも株には同じ感慨を持てるようにありたい。



posted by ぱりてきさす at 21:43| Comment(17) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月10日

エコ、気持ち悪い。

エコエコ言う奴に対して基本的にうさんくさい奴レッテルを貼ることにしている僕ですが、こないだ見つけたおぞましいエコエコ話を一つ。

HDに録り貯めた「がっちりマンデー」を見ていたら、エコ特集をやっていた。どうせうさんくせー話をシコタマするんだろって値踏みしながら見ていたら想像を絶する話が飛び出してびっくらこいた。ミニストップの環境への取り組みを紹介していて、廃棄弁当をリサイクルして豚のエサにしているんだとな。そして、その豚はまた弁当に加工するんだと。マジかよ。そんなことして大丈夫なのかよ。弁当にはトンカツやカツ丼、ショウガ焼きなんかも含まれているわけでしょ。完全に共食いさせちゃってるじゃん。ほ乳類に共食いさせて大丈夫なの? クールー病や狂牛病みたいに共食い由来のわけのわからん未解明の病気があるけど、そこらへん大丈夫なの? 脳髄なんかの危険部位が含まれてないからOKとかそういうアバウト感覚? どんな飢えた状態のライオンだって同じライオンは食わないわけで、遺伝子レベルでストッパーがかかっている共食いを嬉々としてエコだのなんだの言ってやってるってどうかしてるんじゃなかろうか。

他にも不安なポイントがあって、コンビニ弁当なんだからいわゆる食品添加物が山盛りなわけです。それを飼料として豚に食わせ、その豚をまた弁当に加工する際に食品添加物を山盛るって大丈夫なの? 濃縮されたりしないの? 重金属じゃないからいけるんでしょうか。問題ないことないと思うぞ。豚とコンビニ弁当で思い出すのは、少し前にこういう記事がネット上で騒がれたことがあったよね。おー怖ええ。

僕は生物学者でもなければ化学者でもないから、上の二つの問題点の本当の真偽は確かめようもない。だけども、根元的な話をすれば、まだ人間が十分食える弁当を豚のエサにすることのどこがエコなんだよ。根本からおかしくないか? そしたらこの記事ですよ。最近にわかに騒がれ出してる弁当の値引き問題。そうりゃそうだよな。弁当を値引き販売して廃棄弁当を減らすことこそが本当のエコじゃないか。価格維持のためにまだ食える弁当を色んな危ない橋を渡りながらアクロバットに豚のエサにすることのどこがエコなんだよ。もう僕は一生涯ミニストップで弁当を買うことはないと思う。ミニストップの弁当はおぞましく汚らわしい。そもそもミニストップの弁当は超絶糞マズいし。ただし、ハロハロとソフトクリームは今後も食います。あれは正義。

よくエコ批判をするときにトヨタのCMの話をするんだけども、見たことない人が多いのね。一応貼っておきます。



このCMは小学生でもめちゃくちゃなことを言っていることに気づくよな。やっぱエコエコ言う奴は信用ならん。


posted by ぱりてきさす at 23:35| Comment(10) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする