ビックコミック連載中の「憂国のラスプーチン」がべらぼうにおもしろい。外交官佐藤優原作で「うずまき」の伊藤潤二作画、「MONSTER」の長崎尚志が脚本という豪華組み合わせ。内容のどこまでがドキュメントなのかはわからないしわかりようもない。事実であるか否かとは別に読み進めて行くたびにただただ純粋に興奮が止まらない。北方領土外交の裏側が取調室という密室の中でまるで日陰干しのようにとうとうと語られて行く。動きのない話のようであるが、語られる事実たちは突拍子もなく意外性に溢れ好奇心をびんびんに刺激する。現代ホラー漫画家筆頭である伊藤潤二の絵も人間の心の闇こそがホラーであると再確認させてくれる。とにかく読んで欲しい。とにかくおもしろい。
今、現段階で単行本で5巻まで刊行されているのだけれども、5巻巻末で現状の日本は戦時下であると描いている。リスクを冒す者とリスクを冒さない者との内戦なのだと。リスクを冒さない者たちが蔓延しつつある現状こそが憂国なのであるという。まったく同意見。超絶におすすめ。
木曜+310
金曜+510
早く6巻が読みたい!
本当の本当におもろいですよねw 僕も6巻首を長くしてますよ!