立川談志が死んだ。僕は高校生のときに談志の本を初めて読んで影響を受けまくったんだよね。談志はその当時の僕の頭の中にあった上手く言語化できないふわふわとした抽象的な考えを僕なんかのずっと先を行く高次のレベルで完璧に言語化してみせてくれていた。そういうふわふわ言語化能力はMAXだと思う。それがあまりに圧倒的なものだから当時の僕なんかは影響を受けざるをえなかったわけ。図書館に通っては談志の本を貪り読んでいたなぁ。そういう風に読んで読んで読みまくっていると、どんどん不安になっていくんだよね。終いには「あれ、このままだと俺は談志になってしまう」ってことに気付いて「談志断ち」を始めたありさまなんだよ。若いってバカバカしいよね。他者の影響を受けることは自分の内に他者を住わすことだから、当時の肥大化した自我が免疫活動を始めちゃったんだと思う。でも、やっぱり談志は巨星なわけでその引力も圧倒的だった。隠れキリシタンみたいにちょくちょく談志の本は読んでいたもんな。今の僕の根幹の部分には確実に談志が住っていると断言できるもの。後年お金に余裕ができ始めた頃に談志の高座を見に行ったんだけど、落語って噺の前に枕ってのがあってサッカーで言うリフティングみたいなものがあるんだけど、これがしれっと凄いんだよ。今のその動きスローでもう一回見せてみたいな奴をしれっとするんだよね。超かっこよかったなぁ。芸を突き詰めれば凄みだけが残ると談志はかつて言っていたけれども、本当にそうだと思う。談志はとにかく凄かった。
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モノの本質や生産が無くなった訳じゃないのにアホかと
資金がある限り買いまくりますよ
日経平均7000で信用全力行きますわw
信用全力はダメ、ゼッタイ!