昨日の記事にmadさんから任侠映画話をしてくれとのことなので、糞相場で書くこともないので喜んでします。
まず任侠映画とヤクザ映画は違うんだけども、時々ここを一緒くたにすると怒る人とかいるんだよね。でも、僕は怒りません。こんな隅っこの世界で縄張り争いなんかしても仕方ないから。仲良く僕は両方好きです。多くの人は任侠ヤクザ映画を暴力映画だと思っていると思う。それは一面では正しい。でも任侠ヤクザ映画の本当の主題は「破滅」なんだよね。このことを踏まえて任侠ヤクザ映画を見るとそれだけで違った見方ができるんじゃないかな。
誰しもが心の内にある一定の破滅願望を内包していると思う。トレーダーの世界においてこの破滅願望はやっかいな代物なんだよね。レバのある世界では破滅願望とともにアクセルを踏み込めばどこまでもいけてしまう。僕にも破滅願望はあるわけだけど、現実として破滅するのはまっぴら御免。だから破滅願望を慰める必要が出てくるわけ。となってくると、任侠ヤクザ映画で描かれる美しい破滅は最適の処方箋なんだよね。だってさ、株でレバかけて破滅とかまったく美しくないから。美しい破滅を知っていればこれ、そんなみっともない破滅を回避できるのだ。
で、おすすめ任侠ヤクザ映画紹介コーナー
任侠映画のベストは「総長賭博」。これがやっぱり最高傑作だと思う。すべての登場人物が自身の内なる美意識を貫徹するがゆえに破滅への道をそれぞれが選んでしまう。美は精神にしか宿らず、その存在は行動によってのみ証明される。登場人物たちは皆、それぞれの美を証明せんと真っ直ぐに滅んでいく。恐ろしく大きな美。それに魅入ってしまった人々の生き様と死に様。完璧。美とは何かを追求し続けた三島による本作の映画評論文も最高。ディスイズオールタイムベスト。
ヤクザ映画のベストは難しいんだよね。任侠映画に存在する様式美的なモノを排した作りなのでどれも別の良さがあるから。エポックメイキングなのはやっぱり仁義なき戦いの第一部であることは間違いないし、仁義なき戦いの第一部が傑作であることに何の異論もないのだけども、僕はあえて「県警対組織暴力」を挙げたい。この映画のクライマックスシーンが僕は大好きなんだよね。松方弘樹が警察に取り囲まれながら「わしゃのおおおお!おどれの旗なんかじゃあるかい!!わしゃわしの旗ふっとるんど!!!」って叫ぶシーンが最高なんだよ。例えば会社の人間関係とかに疲れたときとか、このセリフを松方弘樹になりきって風呂場で叫ぶとめちゃくちゃに気持ち良いと思うよ。僕もときどきやっております。
最後に、今日取り上げた総長賭博、仁義なき戦い、県警対組織暴力これら全部の脚本家は同じ人で、笠原和男先生なんだけれども、この先生の「破滅の美学」も名著。「もしこの世のものとは思えないものを美しいと規定するのであれば、究極の破滅もまた美しい」 痺れさせすぎ。
-60
三島が評論書くぐらいだから面白いんでしょうね。
よくわかりました
総長賭博と県警対組織暴力を見ます
破滅の美学も読みます
私も破滅願望を持っていますので
ありがとうございます!
突き詰めて言っちゃうと、そこを乗り越えて初めて一流になれると思います…
お茶の世界でも
名品の多くは色形、その由来で
何千万 何億 値段のつけようがない
となるそうですが、
素人目に見てもいい道具は
美しいというか、手にとって
じっと見ていたい。
美は精神にしか宿らず というのは、
何か(茶道具、絵や風景等も)が その人のもっている固有の
美しさという概念を刺激しているの
ですかね。
物の見方の角度が。
これは株でも同じ。
参考になる。
相場は今は難しいからわからん。
上げても下げてもなるほどと思うから。
来月には流れができるんじゃないかな?
今はのんびり。
美しく散りたいものです・・
間違っても東電ナンピン買いで死ぬなどという
末代までの恥晒しにはなりたくない。
正直好き嫌い分かれると思いますよw
>>madさん
ご期待に応えられたようで良かったです^^
>>nさん
もう持ってないですね。ジンガ上場で注目されるかもですけどね。
>>某ディーラーさん
本当にそうですね。僕も早く一流になりたいです><
>>ハムさん
さすがハムさんw おっしゃるとおり実録路線というくくりの方が良かったですねw
>>まーくんさん
そこらへんの話になってくると僕にはとても手に負えないですよ〜
>>半兵衛さん
僕はおそらく閑散相場が続きそうなきがします。
>>たけとみさん
東電ナンピンで死ぬとか最悪ですねwホント最悪の最悪ですわw