今年は年央から相場状況が劇的に変わってしまったので、それまで使っていた手法がまったく使えなくなってしまった。そのため年央からはずっとずっと新しい手法や売買をとにかく色々試してばかりいたと思う。FXを始めてみたり、金の売買を始めてみたり、鞘取りを始めてみたり、ボロ株をいじってみたりととにかく色々やってみた。(何をやっていいかわからないならば、とにかくなんでもやってみるべきだ。)失敗も成功もしたけれども、その経験は凄く参考になったし勉強にもなった。そして、そこからおぼろげだけれども、今後に活かせそうな確信のようなものが見えてきたように思う。
僕はこれまでファンダを努めて無視してきた。ファンダは学べば学ぶほど株はどんどん下手糞になると今でも思っている。なぜなら株はそもそもが紙くずだから。ファンダを学べばその現実から大きく相反してしまう。(ファンダ幻想に囚われ損切りできずに、粉飾されてちゃ一貫の終わり。)ゆえにこれまではテクニカルを最重視してきたのだけれども、そのテクニカルも今回の大暴落では何の役にも立たなかった。理由を付ければノイズがどうであるだとか、パニックがどうであるだとか、信用収縮でどうたらこうたらなどと後付けられるのだろうけれども、そんな後だし御託にはなんの価値もない。僕らは株で儲けるがために、株の界隈で右往左往しているわけで、こういう慰みは無知なくせに強欲な本来当然にぼったくられるべき素人から金を引っ張った上で宥め賺すようなマネをして稼いでいる奴らの方便でしかないからだ。(批判しているわけではなく、こういう稼ぎ方が一番クレバーだとは思う。ノーリスクだし。)
結局、とどのつまり、株は、タイミングなんだと思う。もしかしたらタイミングだけなのかもしれない。ファンダでもテクニカルでもなく、ただただタイミング。どんな糞株であってもタイミングさえ正しければ簡単に儲けることができてしまう。どんな優良株であってもタイミングが間違っていたならば簡単に損してしまえる。2008年相場のような大混乱を見るにつき、株におけるタイミングの重要性が一際際立ったように思う。そして今はその確信をさらに深め、タイミングを逃さないがための判断、それこそが株のすべてであるような気がしてきている。
株券は紙くずだ。刹那の判断にこそ金は宿る。
来年はそういうタイミングを逃さぬための努力をより明確にして行こう。
2008年12月31日
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単に株を買う、というタイミングだけではなく、自分は、まだ人生的にはまだ謳歌を出来る年であり、その人生の途中にインターネット、金融ビッグバン、オンライン取引と昔からは考えられない相場環境になった、というそのタイミングに生まれた事に感謝しています。
あのタイミングで株を始めようとした、あのときの自分の判断と決断をこれからも鈍らせてはいけないといつも思っています。