ポジを解消して余裕が出てきたので久しぶりに雑文をば。
株のエントリーやクローズをするとき、人それぞれ色々な理由を元に行っているのだと思う。理屈でする人もいれば直感でする人もいる。理屈は説明ができるからこその理屈なわけで今さら説明はいらない。今日取り上げたいのは後者の直感について。説明のできない直感とは一体なんなのだろう。
僕は株式投資を始めてかれこれ10年が経つのだけれども、その間いわゆる直感には何度も助けられて来た。直感の言うことを聞いていなければ、今の自分はないと思う。そういうこともあって僕は直感に対してかなりの重きを置いてトレードをしている。メインは理屈なのだけれども、直感を無視することは絶対にない。必ず俎上に乗せて一度は吟味はする。ブログではなんやかやと毎回理屈をこねているけれども、後付けでこね回していることが多々あったりするんだよね。「直感で売買しました。」なんて言ったら格好悪いもん。いつも格好付けてるんです。
僕が考える直感とは、積み重ねられた経験を元に脳が無意識下で導き出した解なのだと思う。無意識下で導き出されるものだから途中の式はよくわからない。解だけが突然脳裏によぎる。だから面食らうことばかりなので、にわかには信じられなかったりする。直感のやっかいなところはここにあると思う。でも、無意識下で導き出されているがために、自分の意識上では忘れてしまっている事象なんかもここではフォローされていることがあって、結果が出てから「ああ、そういえば・・・」みたいなことは何度でもあるんだよね。これが直感の持つ凄みだと思う。
そんな直感だけれども、僕は直感は涵養できるものだと思う。直感は経験を元に脳が無意識で導き出した解ではないかと前述したけれども、経験とはつまりは感情の蓄積なのだと思う。人が行動したとき、なんらかの結果が生まれる。その結果に対して人にはなんらかの感情が生まれる。言い換えれば感情は行動と結果の結論なのだと思う。たくさんのトレードをすればするほど、たくさんの結果が生まれ、その結論として様々な感情が人間の内に蓄積されていく。これらは膨大な数になって意識下では捕捉できないのだけれども、人間の脳内では無意識下で静かに蓄積されて行くのだと思う。そして、あるとき自分がかつて経験した状況と酷似した状況に無意識が反応して、過去の自分がかつて感じた感情の部分だけが突然浮かび上がってくる。それが直感だと僕は思う。
だから真摯に相場に向き合って、たくさんの経験を積んでたくさんの感情をストックすれば、直感を生みやすい状況を自分で作ることができるのではないかと思う。投資における経験の重要性ってこういう部分にもあるのではないかな。僕の仮説では直感は経験に比例するものだから。でも、すべての直感が当たるわけではないのが泣き所だよね。そういう直感が外れたときの感情も次へとストックされて行くのだろうけれども。
ここからは余談だけども、よく株の初心者の人で、バーチャルトレードに励む人やまたはそれを推奨する人がいるけれども、僕はバーチャルトレードはしてはいけないと考えている。むしろバーチャルトレードは有害なんじゃないかな。
リアルトレードの場合
(行動) (結果) (感情)
株を買う→株価が上がる→嬉しい
株を買う→株価が下がる→悔しい
バーチャルトレードの場合
(行動) (結果) (感情)
株を買う→株価が上がる→悔しい(リアルマネーで買っていれば・・・)
株を買う→株価が下がる→嬉しい(リアルマネーでないから損しなくて済んだ) バーチャルトレードの場合、感情が本来のトレードのときとは真逆になってしまうのね。これだと経験を積んだことにはならないと思う。直感を生むための蓄積とは真逆のことをしてしまっている。だからどんなに少額であってもリアルマネーで相場を張らなければ意味がないんじゃないかな。
posted by ぱりてきさす at 01:10|
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