7月からもう円安は限界にきていると感じていたので、それまで主力で持ってた防衛系や造船系やSBGなんかをどんどん利食いして、円高内需系にポジションをシフトしていたんだけど、なまじポジションシフトが上手く行っていたもんだから、円高来てもへっちゃらだしヘッジはしなくていいやなんて考えていたところに植田ショック到来したんだよね。木曜日は収支トントンでやっぱこっからは円高内需でしょ。うへへ。とか思っていたんだけど金曜日に-20億。月曜日にさらに-40億でちゃんと植田ショックを喰らってしまうという。相場と取っ組み合いをしていると、いつまで経っても足裏以外に泥がつくんだなとしみじみ思いました。でもこれ一番の戦犯は月曜朝に日経に出てた日銀関係者のどんどん金利上げまっせコメントなんじゃないかと思うわ。普通金曜あんだけ相場が疑心暗鬼になっているんだから火消ししないといけないでしょ。火に油そそいでんだもん。火曜に副総裁が慌てて火消しをしていたけれども、立ち振舞いがグズグズすぎるわ。でもリーマンショックのときもこういうマーケットとのコミュニケーション齟齬で火に油を注ぐみたいなこと何度もしてたよね。当事者たちの感度の低さってどうしようもないから今後もこういう無意味な爆下げは起こると思う。火の用心。
そこからリバウンド局面に入るわけだけども、円高内需系はリバが弱いだろうと円高内需を外しながら新興グロースをたくさん買った。コロナのときにも異常な安値でたくさん仕込んだ株が今のポトフォの中核に育ってくれているので、今回の植田ショックの暴落で仕込んだ株たちもいずれそうなってくれるんじゃないかと思ってる。新NISA元年の今回の暴落で信用取引の恐ろしさを身を以て体験した人も多いと思うけれども、僕はほとんどの人にとって信用取引は有害だと思う。SNSなんかで信用で倍速大儲けしましたみたいな連中は全部無視して良いと思うんだよな。信用取引に手を出すなら、少なくともこの部分に関しては誰にも負けないみたいなエッジを作れてからじゃないかな。信用取引をむやみに推奨するやつにはツバ吐きつけましょう。あとこういうショック局面でのこのこ出てきて日本はもうおしまいだみたいなネガティブ説教始める奴も超有害よね。こういうショック局面こそ「未来は明るいし、きっと攻略できる」と心の中で反芻するのが大事だと思う。心が折れたら理屈も折れるから。
このあいだ暇なときに自分の過去の記事やツイートなんか振り返ったんだけども、いろいろあーだこーだ言ってるわけです。株は宇宙論だの大衆オカン理論だの中山秀征理論だのね。でも自分でいうのもなんだけれども古舘投資法ってもしかしたら不朽なんじゃないかと思ってる。今回の暴落でもコロナでもリーマンでも全部機能してるわけです。永久や不朽に対する憧れをずっと持ちながら株式投資をしてきたけれども、古舘投資法の輝きはまったく色褪せていない。現物オンリー投資と古舘投資法の組み合わせは人生もお金も豊かにするんじゃないかと本気で思う。
8月+13億